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インフルエンザが流行入りしました [季節の話題]

インフルエンザの流行期に入りました。ご高齢の方は今年は特にご注意ください。

 国立感染症研究所は平成28年11月25日に「インフルエンザが全国的な流行期に入った」と発表しました。昨シーズンよりも1か月早い流行入りとなります。
 これまでに検出されたウイルスは、高齢者が重症化しやすいA香港型が8割以上を占めています。厚労省は重症化の恐れが高い高齢者などを中心に早めの予防接種を呼びかけています。


 最近、当院に来院される患者様との会話の中で、インフルエンザの話題がよく上ります。そこで今回はインフルエンザについてQ&A形式でまとめました。(インフルエンザ対策については健康番組や新聞・雑誌等で多く取り上げられていますのでそちらに譲り、対策以外で患者様からの質問をまとめました)

インフルエンザ Q&A

Q.インフルエンザの予防接種はいつ受ければいいの?
A.今シーズン(平成28年)は流行入りが例年より1か月早いので、早めの接種が必要です。
 例年は「12月中旬までにワクチン接種するのが望ましい」とされていますが、今年は流行が早いので、厚労省では早めの接種を呼び掛けています。
ちなみに、インフルエンザのワクチンは効果が出るまでに2週間かかります。また、効果の持続期間は約4か月です。

Q.タミフルやリレンザは本当に効くの?
A.効きます。
 九州大のグループは次のような報告をしています。
「抗ウイルス薬を投与された患者64,497人のうち、入院したのは238人(0.37%)。投与されなかった11,739人では248人(2.11%)に上り、患者の年齢や持病を考慮しても重症化を防ぐ効果が認められた」

Q.「インフルエンザが流行」とされる基準があるのですか?
A.はい、あります。
 1医療機関当たりの1週間のインフルエンザ患者が1人を超えたら、「流行期に入った」とされます。
 今月(平成28年11月)の7~13日の1週間は、1医療機関あたり0.84人でした。翌週の14~20日では、1医療機関当たり1.38人となり、流行の目安となる1人を超えました。
 そこで厚労省は25日に「インフルエンザが流行入りした」と発表したわけです。
 参考までに、流行レベルには次の基準があります。
流行レベルと基準
①流行入り・・・定点値1.00人以上
②注意報レベル・・・定点値10.0人以上
今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いことを示します。
③警報レベル・・・定点値30.0人以上
大きな流行が発生、または継続しつつあると疑われることを示します。
注)定点値とは「1医療機関当たりの1週間のインフルエンザ患者数」

Q.今年のインフルエンザのピークはいつ?
A.「来年の1月下旬」といわれています。
インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行し、2月頃までピークが続きますが、今年のピークは来年1月下旬と言われています。

インフルエンザについてもっと詳しく知りたい方は...
厚生労働省 インフルエンザQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

最後までお読みいただきありがとうございました。



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