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間違いやすい介護予防知識② [介護保険]

前回の記事のつづきです。
 
Q4 私、メタボが心配だから野菜中心の食事を取っているの。野菜なら肉より安心よね。



 Bさんは80歳を超えてますよね。もう、生活習慣病を克服した「人生の勝者」です。もう、生活習慣病にかかる確率は低いのです。これからの食生活は、生活習慣病にかかる心配よりも長生きする(老化を遅らせる)ことを心がけましょう。


 そのためにはバランスの取れた食事が大切です。


 介護予防の専門書には老化遅延対策として食生活面では、「肉類、卵、牛乳等の動物性食品と油脂類を摂取する適度に欧米化した多様性に富んだ食品摂取習慣がポイントである」と述べられています1)。


 「お肉や油は体に悪い。野菜は体に良い」という先入観から脱してバランスの良い食生活を送りましょう。


表 高齢者の老化を遅らせるための食生活指針2)
1. 3食のバランスをよくとり,欠食は絶対さける
2.動物性たんぱく質を十分に摂取する
3.魚と肉の摂取は1:1程度の割合にする
4.肉は,さまざまな種類を摂取し,偏らないようにする
5.油脂類の摂取が不足しないように注意する
6.牛乳は,毎日200ml以上飲むようにする
7.野菜は,緑黄色野菜,根野菜など豊富な種類を毎日食べる
   火を通して摂取量を確保する
8.食欲がないときはとくにおかずを先に食べごはんを残す
9.食材の調理法や保存法を習熟する
10.酢,香辛料,香り野菜を十分に取り入れる
11.調味料を上手に使いおいしく食べる
12.和風,中華,洋風とさまざまな料理を取り入れる
13.会食の機会を豊富につくる
14.かむ力を維持するため義歯は定期的に点検を受ける
15.健康情報を積極的に取り入れる
※2.~6.が重要です




 最後までお読みいただきありがとうございました。


参考文献
1)独立行政法人 東京都長寿医療センター監修:介護予防運動指導員 養成テキスト 第3版第1刷,東京都健康長寿医療センター,352,2013.
2)独立行政法人 東京都長寿医療センター監修:介護予防運動指導員 養成テキスト 第3版第1刷,東京都健康長寿医療センター,360,2013.


以上


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