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間違えやすい介護予防知識③ [介護保険]

前回の記事の続きです。


Q5.デイで月に1回、体力測定があって、握力や早歩きの速さを測っているんだけど、これって何のためにやってるの?
A.
【握力測定】
 握力測定は単に「上肢の筋力」だけを測っているのではありません。全身の筋力の状態をみているのです。

 握力は全身の筋力の状態を反映しています。例えば、測定結果が低下してきているということは全身の筋力が弱っていることを意味します。
 
 Aさんが握力測定を行うとき、立った姿勢で足でふんばりますよね。もし、膝が痛くてふんばれなかったら、足の筋肉が発揮されず、結果として握力の測定結果も低くなります。


【5m最大歩行速度の測定】
 「早歩き」とは、「最大歩行速度」のことですね。

 最大歩行速度は高齢者の生命予後や健康予後との関連が最も高い測定値といわれ、体の老化の程度を直接的に反映するとされていますまた、栄養状態を評価できる指標でもあります。


以上をまとめると、
●握力⇒上肢の筋力≒全身の筋力の状態
●最大歩行速度⇒移動能力≒体の老化の程度、栄養状態

となります。


介護予防関連の体力測定の際によく用いられる基準値を下記に示します。


体力測定基準値.jpg





最後までお読みいただきありがとうございました。


参考文献
独立行政法人 東京都長寿医療センター監修:介護予防運動指導員 養成テキスト 第3版第1刷,東京都健康長寿医療センター

以上


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